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【ミケランジェリのピアニズムを探る①】 [音楽雑記]

【ミケランジェリのピアニズムを探る】
ピアニストが憧れるピアニスト。「鍵盤の魔術師」と謳われたA.B.ミケランジェリはそんな演奏家の一人ではないでしょうか。今回は動画をもとに彼のピアニズムを探ります。皆様は演奏時に「アフタータッチ」を意識していますか?

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調、リハーサルを終えたミケランジェリは鍵盤を抑えながらどこか気にする素振りをみせます。※1:54~の仕草にご注目



音を出さぬよう鍵盤を静かに押し下げると、底に達する1mmほど手前で何か引っ掛かってトクン...と抜ける感触が指に残ります。それが「アフタータッチ」、GPアクション特有の反応です。

ピアノの構造を理解するピアニストは(ともすれば鍵盤の深さ、重さ以上に)このアフタータッチのポイントを重視します。何故ならトリル、連打、微弱音の表現が可能な「臨界点」であることを知っているからです。

強く打鍵することなく、アフタータッチを頼りに美音を奏でるマエストロ。ミケランジェリの奏法は正しいピアノの知識に裏付けされたものであり、楽器を調整する立場からみても実に理に適っています。
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