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プレトニョフとコンサートピアノ [音楽雑記]

昨夜はご招待頂きまして、初めてミハエル・プレトニョフを聴きました。
圧巻だったのは演奏の7割はppp〜mfのレンジ、しかも左足でソフトペダルを巧みに踏み分けながら...。弾くときの体勢など異なる点も多々ありますが、弱音が基調であること、上体が揺れないこと、そして不意を打つffを入れてくるあたりホロヴィッツを少し彷彿とさせます。

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技術者の目線としては、コンサートピアノの鳴らし方を流石に心得ているなという印象。
スケールからして良く響くのは当たり前、むしろ微弱な音も拾って客席に届けてくれるのがコンサートピアノの真骨頂です。またソフトペダルの整音まで手入れされているところにも感服しました。彼はそうした意味で稀有の「ピアニスト」と言えましょう。とても貴重な経験をさせて頂きました。

...さて、現実に戻って、肝心なのは一般ユーザーが使用するピアノでもコンサートピアノと同等の「調整のクオリティ」を提供できるかどうか。キメ細かい調整作業、プレップアップ兼メンテナンスの続きです。

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まずは全てのネジ締めを実施

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ここで芯が残るハンマーフェルトに針刺し

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弦の溝をリセットすべくファイリング

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きれいな卵型にフェルトを削ります

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高音域はまとめてファイリング

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ハンマーの走り、ねじれを修正

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弦合わせを確認した後、鍵盤の作業に
移行します
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