古き佳き音楽を訪ねて [音楽雑記]
今朝のお耳直しで巨匠V.ホロヴィッツ晩年の動画をご紹介。多少ミスタッチはあれど、それを超越したオーラ(妖気?)漂う演奏です。
あらためて凄みを感じるのは擦れるような微弱音...。その弾き方にご注目、敏感に調整されたNYスタインウェイに合わせて手を水平に、底近くのアフタータッチを意識して鍵盤を操っています。
当時日本では異端とみなされた彼の奏法も、技術者の目線でみるとピアノの「メカニズム」と「調整状態」に則した実に合理的な弾き方であったことに気づきます。「表現したい音楽(=芸術)」が先立ち、それに準じて楽器の調整や自身の奏法が導かれるとすれば、ピアノ音楽の在り方や愉しみ方もまた変わるかもしれません。
息を呑むデュナーミク、耳を惹きつけるアゴーギグ、そしてハンドクラフトならではの木の響き...。どれも今では失われつつあるピアノ音楽の醍醐味。
温故知新、いや「音故知新」とすべきでしょうか。店主がPETROFを手間暇かけてプレップするのは、そんな「古き佳き薫り」を現代のチェコ製ピアノに感じるからに他なりません。
あらためて凄みを感じるのは擦れるような微弱音...。その弾き方にご注目、敏感に調整されたNYスタインウェイに合わせて手を水平に、底近くのアフタータッチを意識して鍵盤を操っています。
当時日本では異端とみなされた彼の奏法も、技術者の目線でみるとピアノの「メカニズム」と「調整状態」に則した実に合理的な弾き方であったことに気づきます。「表現したい音楽(=芸術)」が先立ち、それに準じて楽器の調整や自身の奏法が導かれるとすれば、ピアノ音楽の在り方や愉しみ方もまた変わるかもしれません。
息を呑むデュナーミク、耳を惹きつけるアゴーギグ、そしてハンドクラフトならではの木の響き...。どれも今では失われつつあるピアノ音楽の醍醐味。
温故知新、いや「音故知新」とすべきでしょうか。店主がPETROFを手間暇かけてプレップするのは、そんな「古き佳き薫り」を現代のチェコ製ピアノに感じるからに他なりません。
ペトロフP125F1 ウォルナット艶消モデル テスト録音! [ペトロフ録音]
連休最終日、白金台は快晴です(^^)
今朝は音色&タッチを整えたP125F1で
スタート、店主の腕は上達せず...汗
でも音楽を愉しむ気持ちは皆様と同じ、
あなただけのピアノを探しませんか?
いたずらに台数を販売するのではなく
技術者と演奏者、2つの目線で納得の
できる確かな「楽器」をお届けします。
今朝は音色&タッチを整えたP125F1で
スタート、店主の腕は上達せず...汗
でも音楽を愉しむ気持ちは皆様と同じ、
あなただけのピアノを探しませんか?
いたずらに台数を販売するのではなく
技術者と演奏者、2つの目線で納得の
できる確かな「楽器」をお届けします。
ペトロフP125F1 ウォルナット艶消モデル プレップ完了! [プレップアップ]
同じピアノユーザーとして・・・ [プレップアップ]
【PETROF録音プロジェクト】L.V.Beethoven "Fur Elise" [ペトロフ録音]
【PETROF録音プロジェクト】
ボヘミアの森が育むドルチェな音色と
浮遊感のあるホール空間独特の余韻で
誰もが知る名曲を録音して頂きました。
搬入まもない頃の収録、調整を重ねて
今のP194はさらに良く透る音質に...
ボヘミアの森が育むドルチェな音色と
浮遊感のあるホール空間独特の余韻で
誰もが知る名曲を録音して頂きました。
搬入まもない頃の収録、調整を重ねて
今のP194はさらに良く透る音質に...
【Novecento ~もう一つの20世紀~】解説! [イベント告知]
10日後はいよいよギター&ペトロフのデュオコンサート開催!
ギター西垣林太郎さんがこだわりのプログラムを紹介して下さいました。
2016年7月24日(日曜日)15:30開演
pf.筒井一貴 gt.西垣林太郎
2500円 ♪モラヴィアワイン付き♪
お問い合わせ・ご予約 03-6721-9613(ピアノプレップ)
http://www.pianoprep.jp/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このある意味マニアックなプログラムを説明するのは難しいのですが、20世紀イタリアの第二世代と言えます。Casella, Malipiero, Frazzi, Pizzetti, Respighi, Alfano, etcの所謂1880年世代の次の世代です。実際はさらにその前の世代もありますが…
その所謂第一世代の次の世代、つまり今回のプログラムの世代には、Dallapiccola, Donatoni, Scelsi, Berio, ...など早い段階から国際的に知名度が上がった人も多いですが、それは彼らが海外の現代的な書法を積極的に取り入れたことと無関係では無いように思います。同時代のイタリアで、それとは少し別の道を歩んだ、特に近年のイタリアで再評価が著しい6人を今回は取り上げてみました。
ピアノとギターのデュオは曲数がそれほど多い訳では無いのですが、何故かこの辺りの作曲は積極的にこの編成を書いています。Margola, Mossoのようにギター曲に非常に積極的だった作曲家は不思議は無いのですが、Borlenghi, Lincettoも素晴らしい作品を残しています。
もちろん、Castelnuovo-Tedescoがこの時代のイタリアのこの編成の曲で最も有名なのですが、今回は全体のバランスなどの関係で割愛しています。次回以降に是非プログラムに入れたいと思っています。
もし、ご都合等宜しければ20世紀の音楽のあまり知られていない側面を聴きに、日曜日の午後に高輪台(または白金高輪)のピアノサロンに是非いらして下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さらに詳細な解説は西垣氏のBlogから...
http://rintaro.qlookblog.net/novecento_1.html
皆様のご予約をお待ち申し上げます!
ギター西垣林太郎さんがこだわりのプログラムを紹介して下さいました。
2016年7月24日(日曜日)15:30開演
pf.筒井一貴 gt.西垣林太郎
2500円 ♪モラヴィアワイン付き♪
お問い合わせ・ご予約 03-6721-9613(ピアノプレップ)
http://www.pianoprep.jp/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このある意味マニアックなプログラムを説明するのは難しいのですが、20世紀イタリアの第二世代と言えます。Casella, Malipiero, Frazzi, Pizzetti, Respighi, Alfano, etcの所謂1880年世代の次の世代です。実際はさらにその前の世代もありますが…
その所謂第一世代の次の世代、つまり今回のプログラムの世代には、Dallapiccola, Donatoni, Scelsi, Berio, ...など早い段階から国際的に知名度が上がった人も多いですが、それは彼らが海外の現代的な書法を積極的に取り入れたことと無関係では無いように思います。同時代のイタリアで、それとは少し別の道を歩んだ、特に近年のイタリアで再評価が著しい6人を今回は取り上げてみました。
ピアノとギターのデュオは曲数がそれほど多い訳では無いのですが、何故かこの辺りの作曲は積極的にこの編成を書いています。Margola, Mossoのようにギター曲に非常に積極的だった作曲家は不思議は無いのですが、Borlenghi, Lincettoも素晴らしい作品を残しています。
もちろん、Castelnuovo-Tedescoがこの時代のイタリアのこの編成の曲で最も有名なのですが、今回は全体のバランスなどの関係で割愛しています。次回以降に是非プログラムに入れたいと思っています。
もし、ご都合等宜しければ20世紀の音楽のあまり知られていない側面を聴きに、日曜日の午後に高輪台(または白金高輪)のピアノサロンに是非いらして下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さらに詳細な解説は西垣氏のBlogから...
http://rintaro.qlookblog.net/novecento_1.html
皆様のご予約をお待ち申し上げます!
ペトロフP173Breeze Chippendale 再入荷! [入荷情報]
P173Breeze Chippendaleが帰還!
五反田G-Callサロンへの貸出展示中は
詩の朗読会、ヴァイオリンリサイタル、
ウィーンフィル元コンサートマスター
ライナー・キュッヒルさん等、沢山の
出会いに恵まれた夢のような時間...。
初めてチェコの響きを聴いた愛好家の
反応も極めて好評、これからの活躍を
大いに予感させる結果となりました。
それもこれも各アーティストの名演が
あればこそ、心から感謝いたします。
さらに裏方として支えてくれたG-Call
スタッフ様の温かいサポート、そして
素敵な音楽会を企画され、快くご協力
頂いたサロンのオーナー様のご好意に
あらためて御礼を申し上げます。
そんな貴重な経験を積んだPETROFが
ショールームに再び戻ってきました。
浜松の職人の手で鍵盤は象牙&黒檀に、
そしてキュッヒル氏のサイン入り。
2011年製造モデルのため価格としても
大変魅力的な一品となります。
美しい外装だけではなく調整によって
プロの演奏に応えられるのは実証済み、
どうぞ気軽にお問い合わせ下さい♪
五反田G-Callサロンへの貸出展示中は
詩の朗読会、ヴァイオリンリサイタル、
ウィーンフィル元コンサートマスター
ライナー・キュッヒルさん等、沢山の
出会いに恵まれた夢のような時間...。
初めてチェコの響きを聴いた愛好家の
反応も極めて好評、これからの活躍を
大いに予感させる結果となりました。
それもこれも各アーティストの名演が
あればこそ、心から感謝いたします。
さらに裏方として支えてくれたG-Call
スタッフ様の温かいサポート、そして
素敵な音楽会を企画され、快くご協力
頂いたサロンのオーナー様のご好意に
あらためて御礼を申し上げます。
そんな貴重な経験を積んだPETROFが
ショールームに再び戻ってきました。
浜松の職人の手で鍵盤は象牙&黒檀に、
そしてキュッヒル氏のサイン入り。
2011年製造モデルのため価格としても
大変魅力的な一品となります。
美しい外装だけではなく調整によって
プロの演奏に応えられるのは実証済み、
どうぞ気軽にお問い合わせ下さい♪
ペトロフGP PⅢM メンテナンス [ピアノ・メンテナンス]
ご訪問を心待ちにして下さっていた
親切なご年配夫婦の御宅でお仕事。
ピアノ通は後々のメンテナンスまで
考慮した上で楽器を購入されます。
前回行った弦合わせをチェックです
A=442Hzで調律、湿気による変化を
リセットします
今回はタッチとペダリングに関わる
ダンパー調整を念入りに実施…。
まずダンパーレバーを揃えます
ペダルを操作する際のタイミングが
揃うようにひとつずつ地道に調整...
音の止まりが悪いフェルトを
専用プライヤーで調整
ダンパーの掛かり、基準をとって
スプーンの高さをいったんリセット
ストップレールも適正位置に調整
整音作業は最後に必ず実施します
10年経ってもボヘミアンスプルースは
健在、深く温かい響きを醸しています
外装を丁寧に磨き上げて終了、
PETROFロゴも輝いています。
ハーフペダルなど細かい踏み分けは
ダンパー動作が揃って初めて可能、
コンサートピアノに迫るサウンドを
緻密な調整でお愉しみ下さいませ。
親切なご年配夫婦の御宅でお仕事。
ピアノ通は後々のメンテナンスまで
考慮した上で楽器を購入されます。
前回行った弦合わせをチェックです
A=442Hzで調律、湿気による変化を
リセットします
今回はタッチとペダリングに関わる
ダンパー調整を念入りに実施…。
まずダンパーレバーを揃えます
ペダルを操作する際のタイミングが
揃うようにひとつずつ地道に調整...
音の止まりが悪いフェルトを
専用プライヤーで調整
ダンパーの掛かり、基準をとって
スプーンの高さをいったんリセット
ストップレールも適正位置に調整
整音作業は最後に必ず実施します
10年経ってもボヘミアンスプルースは
健在、深く温かい響きを醸しています
外装を丁寧に磨き上げて終了、
PETROFロゴも輝いています。
ハーフペダルなど細かい踏み分けは
ダンパー動作が揃って初めて可能、
コンサートピアノに迫るサウンドを
緻密な調整でお愉しみ下さいませ。
~チェコの名器ペトロフとサクソフォーンで奏でる映画音楽~コンサート・レポート♪ [コンサート・レポート]
昨日サクソフォーン&ペトロフが紡ぐ
映画音楽の世界@Sala Masaka
大盛況のうちに終了いたしました!
満足されて帰るお客様の表情が象徴的、
映画音楽って本当に良いですね(^^)
前半は中嶋由紀子さんのピアノソロが
メイン。P194Stormが醸す「ppp」の
美しさと、連打性能の高さを生かして
ドビュッシー、アルベニス等の作品を
選曲、そこに気づいて下さるとピアノ
技術者としてとても嬉しくなります。
後半は岡谷市文化会館の館長でもある
サクソフォーン奏者の佐藤典夫さんが
名作映画のストーリーを紹介しながら
演奏する楽しい進行。色香たっぷりの
サックスの音色と、艶々しく柔らかい
ピアノの音が溶け合い、抒情的な音楽
世界に大人も子供も魅了されました。
演奏家からのご希望で急きょ開催した
今回のコンサート、ペトロフの個性が
音楽家の素敵な演奏にのせて、日本で
さらに親しまれることを願います!
映画音楽の世界@Sala Masaka
大盛況のうちに終了いたしました!
満足されて帰るお客様の表情が象徴的、
映画音楽って本当に良いですね(^^)
前半は中嶋由紀子さんのピアノソロが
メイン。P194Stormが醸す「ppp」の
美しさと、連打性能の高さを生かして
ドビュッシー、アルベニス等の作品を
選曲、そこに気づいて下さるとピアノ
技術者としてとても嬉しくなります。
後半は岡谷市文化会館の館長でもある
サクソフォーン奏者の佐藤典夫さんが
名作映画のストーリーを紹介しながら
演奏する楽しい進行。色香たっぷりの
サックスの音色と、艶々しく柔らかい
ピアノの音が溶け合い、抒情的な音楽
世界に大人も子供も魅了されました。
演奏家からのご希望で急きょ開催した
今回のコンサート、ペトロフの個性が
音楽家の素敵な演奏にのせて、日本で
さらに親しまれることを願います!