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ピアノに求められる「精度」とは [ピアノ・メンテナンス]

今日は朝から夕方まで外出仕事でした。

国産ならば工業的に精度が高いから安心と
ピアノ購入を検討される方もいるでしょう。
ここで皆様に一度考えていただきたいのは
「工業品の精度≠楽器の精度」であること。

部品の寸法が幾ら正しく加工されていても
整備(調律、整調、整音)がなされなければ
意味がありません。

IMG_2543.JPG
精度に定評のある国産ピアノでも部品の
かみ合わせが不揃いなら修正が必要。

IMG_2540.JPG
タッチをそろえる為のハンマーストップ、
心地良い楽器には欠かせない調整。

IMG_2541.JPG
最後は「針刺し」整音を実施。音に硬さが
残る箇所にはチョークで印、じっくりと針を
入れて音質を丹念に揃えていきます。

粒のそろった音質、表現しやすいタッチを
実現するのは「精度の高い調整」。

効率的に工業的に量産されるピアノこそ、
実は「手間」が必要なのですが、その事を
販売者もユーザーも見落としがちです。

アコースティックピアノは人の手間を経て
最終的に完成する楽器であることをどうか
お忘れなく...
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