ペトロフP159Bora メンテナンス＠宇都宮

お盆最終日はメンテナンス＠宇都宮
音は粒立ち良くタッチは滑らかに...



限られた時間で調律、整調、整音を
まとめるのも技術者の腕の見せ所。


鍵盤の高さをチェック、チョークで印


アクションを外してキャプスタン磨き、
滑らかな弾き心地を取り戻します


キーピンを1本ずつクリーニング


先のメモをもとに鍵盤高さを調整


88鍵の遊びを作っていきます


キーホールをブラシで掃除


鍵盤調整が完了！


鍵盤の深さをリセットします


ストロークを適切な距離に調整


黒鍵深さはアフタータッチをもとに調整


ハンマーストップをそろえます


弱くなったスプリングをリセット


A=442Hzに調律
調律はあくまで作業工程のひとつです


音質を揃えるために針刺し整音、
トータル4時間弱の作業でした

まだまだ細かい詰めは残すものの
楽器として一体感が出たPETROF、
どうぞ快適にお愉しみ下さい♪

ペトロフP131M1の音色をお届け

今日からお盆、さぞ白金台も静かに...と
おもえば、ピアニスト、愛好家、先生と
生徒のご来訪で賑わったショールーム。
工藤 雄一さんにプレップしたP131M1を
テスト演奏して頂いた様子をどうぞ。



音抜けを良くハンマーフェルトに針刺し、
但しpppで弾いても音の輪郭はクリアに...

アップライトピアノも、コンサートピアノも
使用者がお子様でもプロの音楽家でも
隔てなく調整するのが弊社のポリシー。

ペトロフアップライトピアノ最高峰の響きを
艶と色気あるサウンドでお愉しみ下さい！

ピアノプレップから世界へ・・・受賞おめでとうございます！

嬉しいニュースがベルギーから届きました！
昨年の夏、ピアノプレップのサロンコンサートでリコーダー中村栄宏さんと共演した川口成彦さんが、このたびブルージュ国際古楽コンクールのフォルテピアノ部門で第2位(1位なしの最高位)を受賞されたとのこと、本当におめでとうございます！
今回それを祝して当時のコンサート動画（PETROF P194Storm使用）をシェア、たかが1年されど1年。光陰矢の如し、ですね。



中村さんもこの秋からオランダ・アムステルダムでさらに研鑽を積まれる予定、若き俊英たちが世界に羽ばたくシーンに立ち会えて店主も喜びを感じています。

ペトロフP131M1ウォルナット艶出モデル ヴォイシング

ペトロフP131M1ウォルナット艶出モデル、
ついに最後の「整音」に入りました。
英語で「ヴォイシング」と呼ばれるように
調律、整調とともに欠かせない仕事...
料理でいえば味付け、シェフのセンスが
問われるところ、まさに「画竜点睛」です。


フォルテ、メゾフォルテ、ピアノ...
各ダイナミックレンジを聴き分けながら
深さ、箇所を考えて針刺しを行います


工場出荷の段階だとやや粗い状態


きれいにフェルトを整形することで
より艶やかでまとまった音色に...


３弦合わせ、１弦ずつ弾いて接点をチェック


ハンマーをさらに細かく整形していきます


最後はユーザー目線で仕上がりをチェック
大事なのは調整そのものより結果です。


P131M1 Walnut High Polish 完成！


店主も自信もってお勧めできる逸品です。

ペトロフP131M1ウォルナット艶出モデル プレップアップ②

ペトロフP131M1 プレップアップ２日目！
夕方に来客があって整音作業は持ち越し、
軽快な弾き心地に仕上がっています。


鍵盤高さを整える前にキャプスタン調整、
アクションと鍵盤の間にロスがないように


鍵盤高さを定規でチェック、タッチの基本は
「鍵盤均し」にあります


鍵盤と水平なレベルに視線をあわせても
チェックは可能。パンチング紙を使用して
鍵盤高さの精度を高めます


鍵盤高さが揃って初めて深さ調整が可能、
パンチング紙でリセットします


パイロットボタンの前後、間隔を調整、
指先に伝わるタッチ感を均質にします


アクションパーツの間隔を微調整


ハンマー接近をひとつずつ精密に...
微弱音、連打にも関わる大事な調整


打弦後にハンマーがストップする位置を
正確にリセットします


止音するダンパーフェルトの動作を揃えます


鍵盤に連動してダンパーが始動する掛かりの
タイミングを地道に調整していきます


整調後にA=442Hzで再調律、
あとは整音作業を残すのみです

ペトロフP131M1ウォルナット艶出モデル プレップアップ！

先週入荷したP131M1ウォルナット艶出、
試弾してみたいと早くもお問い合わせあり。
弊社のペトロフに関心をお持ち下さり感謝...

そろそろショールームの温湿度に馴染んだ
頃合いとみてプレップアップを開始です！


まずはチューニングピン＆弦を掃除。


ひとつひとつの弦を駒と密着させます。


鍵盤を外して棚板を掃除してから
キーピン176本をきれいに磨きます。


キーホールもブラッシングで掃除、
細かい木屑を取り除きます。


ひとつひとつ「鍵盤遊び」を調整、
滑らかな弾き心地に整えていきます。


ドイツの老舗メーカーRENNER社の
純正アクションを搭載、ネジ締め確認。


アクションを再び本体に戻して弦合わせ、
角度、間隔を正しいポジションに設定。


ざっとA=442Hzに整えたところで本日終了、
まだまだ作業工程は1/3といった状況。

整備状況をご覧頂くのも顧客サービス、
全てはピアノを愛する方々のために...

洒落たキーカバーon PETROF P131M1

昨年納品したP131M1マホガニー艶出、
お伺いしたらキーカバーがお洒落に。



幼いお子様の生徒が近頃増えていると
オーナーの先生、色彩に富んだ音色で
子供たちの感性を育んでもらうために...


弦跡が正確についています。
プレップ＆メンテナンスの賜物。.


それでも弦合わせを念入りに...


指定されたA=440Hzにピッチ上げ


滑らかな弾き心地に鍵盤調整


鍵盤の高さ、深さもきっちり修正


アクションパーツの間隔調整


ハンマーストップも正確にリセット


音の粒を針刺しで揃えていきます


フェルト表面をきれいに処理


いつでも展示できるレベルに調整


子供たちとご愛用くださいませ♪

情熱的なピアニストとともに

昨日のPETROFコンサート・レポート！
東戸塚サーラマサカの雰囲気、ペトロフピアノ、
スタッフ、お客さん、全て最高の1日でした♬
と中村天平さん。店主は聴けなくて残念..。


皆様で記念撮影、達成感に充ちた表情！


入念なリハーサルの風景・・・


この空間、このピアノで来年も演奏したいと
天平さん、次こそは立ち会いたいです。


終演後のサイン会もこの熱狂ぶり

ブランドイメージとピアノの良し悪しはまた
別個にして考えるべき...。
人気ピアニストが弾く=良いピアノではなく
演奏する人に気持ちよく弾いて貰えるよう
真摯に整備することにより「良いピアノ」は
作られるものです。

有名無名にとらわれず、ひたすら音楽を
追求する「貪欲なピアニスト」たちとともに
PETROFブランドを構築したいですね。

中村天平さん plays ペトロフP194Storm

テレビやラジオ等でもご活躍されている
コンポーザーピアニスト中村天平さんの
ペトロフコンサート＠サーラ・マサカ！

弊社も設立3年を経て、ようやくここまで
来たかと少々感慨深くなる店主。



同音連打が入りやすいようジャックを、
アルペジオの粒立ちが美しく揃うように
整音の精度も針刺しで入念に調整...


ジャックが少し奥だったため基準位置に


素早く連打できるようジャック高さの調整


ppp～fffまで聴き分けながら針刺し作業

その情熱的かつ独創的な演奏を皆様より
一足早く店主はリハーサルで堪能...
作業の甲斐もあって、「弾きやすい！」と
問題なくOKを頂戴しました。



本番に立ち会えなかったのは残念ですが
お客様もきっとご満足いただけた筈...

ペトロフP131M1ウォルナット艶出モデル入荷！～100年前と変わらぬ製法で～

今週ご注文頂いたP131とはまた木目の
異なるウォルナット艶出モデル入荷！


目が細かく詰まった高い品質の「響板」
その製法は100年前と変わらず手仕事...



将来オーバーホールしてでも使用する
価値のある新品を後の世代に残すのも
ピアノ店にとって大事な役割です。


そのため欠かせないのが調律・調整の
土台となる輸入後のプレップアップ。

ショールームの環境に馴染ませてから
PETROFが誇るハイグレードモデルの
入念な調整作業にかかります。